国本陸が日本ミドル級新王者、憧れの村田諒太目指して初戴冠

 日本ミドル級新王者となった国本陸
 試合前にレフェリーの注意を聞く国本陸(右から2人目)と酒井幹生(左)
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 「ボクシング・日本ミドル級タイトルマッチ」(17日、住吉区民センター)

 日本ミドル級1位の国本陸(24)=六島=が2度目の王座挑戦で、同級2位の酒井幹生(28)=角海老宝石=を3-0判定で下し、新王者となった。徹底してジャブから組み立てる戦法と持ち前のパワーでジャッジ2人が6ポイント差をつける完勝。通算成績を7戦6勝(2KO)1敗とした。

 強豪の興国高時代もインターハイ3位が最高だったという国本は、アマエリートの酒井に勝利し「高校時代から何も手にしたことがなかったので本当にうれしい」と初戴冠を喜んだ。

 昨年5月の初挑戦では竹迫司登(ワールドS)に2度のダウンを喫して1回KO負け。「2分くらいで負けて情けなかった。悔しかった」。竹迫の王座返上で巡ってきた1年ぶりの王座再挑戦へ向けては、課題の防御を強化。「絶対リベンジしたかった」という思いをかなえた。

 同じ階級で今月9日にゴロフキン(カザフスタン)との激闘に敗れた前WBA王者の村田諒太(帝拳)は憧れの存在。2年前に4ラウンドのスパーリングで手合わせしてもらった時には「ガードのうまさに驚いた」と目を輝かせる。

 村田が大きく切り開いた重量級での世界舞台へ向けて、まずは「日本にまだ2本ベルトがある。東洋太平洋とWBOアジアパシフィックのベルトを狙いたい」と一歩ずつ階段を上る。

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