谷口将隆が体重超過の石沢開に11回TKO勝利で初防衛 王者の意地みせた

 11回にTKO勝利を挙げた谷口(撮影・高石航平)
試合後、谷口(右)に謝る石沢=後楽園ホール(撮影・高石航平)
 8回、石沢の顔面にアッパーを見舞う谷口(撮影・高石航平)
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 「ボクシング・WBO世界ミニマム級タイトルマッチ」(22日、後楽園ホール)

 王者の谷口将隆(28)=ワタナベ=が、同級2位・石沢開(25)=M・T=に11回2分29秒TKO勝利で、初防衛に成功した。19年9月に判定勝ちしながらダウンを奪われ、前日計量で体重超過した石沢の強打を封じた。

 谷口は、石沢の武器の強打を警戒しながらも、攻防一体のボクシングで中盤以降は試合を支配。8回以降はストレート、アッパー、ボディーと左を炸裂し、相手をロープに追い詰めた。卓越したボディーワークで相手の強打もほとんど空を切らせた。11回に左フックが炸裂したところでレフェリーが試合を止めた。石沢も10回に強烈な左フックでダウン寸前となっても雄たけびを上げて反攻するなど、意地を見せた。

 21日の前日計量で、同級のリミット(47・6キロ)に対して谷口は1回目に47・6キロでパス。しかし、石沢は1回目で2・5キロも超過する50・1キロ、2時間の猶予後の再計量でも49・9キロでオーバーした。

 両陣営の話し合いの結果、試合当日の計量で石沢の体重を50・6キロ以下であることを条件に開催することが決定。22日の午後5時半に都内で当日計量に臨み、石沢は条件のリミットとなる50・6キロでクリアし、試合は開催された。

 WBOの規定により、谷口は勝てば初防衛、敗れれば王座は空位となっていた。日本人が世界戦で体重超過したのは18年4月の比嘉大吾以来2度目だった。

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