宮崎亮 復帰2戦目計量クリア ラスト3日間で6キロ落とした「タイトルに向けて」
「ボクシング・8回戦」(29日、メルパルク大阪)
元世界3階級王者で3150ファイトクラブの亀田興毅会長(35)がプロモートする「3150ファイト vol.2」の計量が28日、大阪市西成区の同ジムで行われ、セミファイナルのフライ級8回戦に登場する元WBA世界ミニマム級王者・宮崎亮(33)=3150=はリミットちょうどの50・8キロで通過。対戦相手の日本ミニマム級5位・栄拓海(28)=折尾=は50・6キロだった。
宮崎は昨年12月に5年4カ月ぶりの復帰戦を行い、寺次孝有希(ミサイル工藤)に3回TKO勝利。ブランクを感じさせない動きを見せた一方で、実力を警戒されて対戦相手が見つからない状況に陥った。
頭を悩ませた興毅会長は今回、賞金マッチを企画。通常ノンタイトル8回戦のファイトマネーは高くて30万円程度だが、宮崎の対戦相手には倍額の60万円を保証。さらに勝利すればプラス100万円のボーナスを約束した。最高160万円の報酬を掲げ、対戦相手を募ったところ、栄が名乗りを上げた。
「いろいろな減量法を試している」という宮崎はラスト3日間に水分カットで6キロ落としたといい「これはちょっとしんどかった」と少々厳しい表情。それでも「コンディションはバッチリ。スパーを100ラウンド近くやった。試合がテストだと思っている。タイトルに向けてしっかりと組み立てていきたい」と自信は揺るがなかった。賞金マッチは宮崎はKO勝利に限り100万円を獲得できる。
今回は格闘家・角田信朗氏が来場し、入場曲としている「よっしゃあ漢唄」の生歌でリングインする。「世界戦でもないのにありがたいです」と気合は十分だ。
対戦相手の栄は200グラムアンダーで通過。「ずっと地上波で見てきて、雲の上の存在だった選手と試合ができる。ありがたいことですし、自分にとってはチャンス」と金星を狙う。昨年7月の前戦ではWBOアジアパシフィック・ライトフライ級王者の加納陸(大成)から2度ダウンを奪いながら9回逆転TKO負け。再びめぐってきた注目舞台での奮闘を誓った。