「ボクシング・８回戦」（２９日、メルパルク大阪）

　元世界３階級王者で３１５０ファイトクラブの亀田興毅会長（３５）がプロモートする「３１５０ファイト　ｖｏｌ．２」が開催され、３兄弟の父・亀田史郎氏（５６）が登場した。

　度重なるトラブルで２０１０年に日本ボクシングコミッション（ＪＢＣ）からセコンドライセンスを取り消された史郎氏は前座の４回戦５試合を終えたところで登場。リングの前に立ち、ＭＣとともに１０分ほど試合の感想や展望などを語った。

　自身のユーチューブ番組「亀田史郎の３１５０ファイトクラブ」からプロ入りした選手も多数出場しているため「みんなに期待している」と４回戦ボクサーの今後に期待。長男の興毅会長が手掛ける興行については「４回戦でこんだけスポット（ライト）を浴びることはない。すべてが素晴らしい」と絶賛した。

　その後に行われる試合に向けて、会場の観客には「皆さん盛り上げていきましょう。もうちょっと声出して盛り上げていきましょうや」とＪＢＣの新型コロナウイルス感染症予防策ガイドラインで禁止されている声出し応援を呼びかけ、ＭＣに慌てて制止されていた。

　興毅会長は今年２月にＪＢＣとその関係者らを相手に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が言い渡された後の会見で、資格取り消し処分を受けた史郎氏の復権に動いていることも明言している。「世界初の３兄弟世界チャンピオンを作ってトレーナーの実績は申し分ない。亀田劇場復活には亀田史郎という最高のオヤジが必要なんじゃないかと。３１５０ファイトクラブのサイコーには再興というテーマもある」と熱弁していた。