J鶴田追善興行・ライバル戸口が引退試合「若い衆、絶対プロレスの火を消すな!」
「プロレス・ジャンボ鶴田23回忌追善興行」(31日、後楽園ホール)
全日本プロレスで初代三冠ヘビー級王者、日本人初のAWA世界ヘビー級王者となるなどの活躍を見せ、“完全無欠のエース”と呼ばれた故ジャンボ鶴田さんの追善興行が行われ、10団体とフリーの32選手が出場。鶴田さんのライバルと言われたタイガー戸口は約54年のレスラー生活にピリオドを打つ引退試合を行った。
74歳の戸口は藤波辰爾、谷津嘉章と組んで渕正信、越中詩郎、井上雅央組と対戦。63歳の越中を「この若造が」と怒鳴りつけ、レッグロックでいたぶるなど奮闘した。終盤にはコーナーに登ったところを越中にデッドリードライブで投げられるピンチもあったが、最後は自ら井上をネックブリーカードロップで追い込み、ボディースラムで頭からマットにたたきつけて3カウントを奪った。
試合後はリング上で「この54年間、アメリカに行き、世界を回ってきました。これからも若い連中がいろいろとやってくれるのはありがたいとおもいますが、若い衆に一つだけ言っておこう。お前たち、絶対プロレスの火を消すな!」と現役世代へ熱いメッセージを送った戸口。インタビューでは「プロレスに関わったみなさま、本当にありがとうございました。54年間、やって来たことが報われたと思います」と感謝し、最後は再び「若いヤツはプロレスをつぶさないようにして下さい。それだけです」と訴えた。