ターザン後藤さん死去 58歳、肝臓がん 大仁田10カウントで追悼「兄弟みたいな男」

 有刺鉄線電流爆破マッチで大仁田厚(右)と死闘を繰り広げるターザン後藤さん=1991年10月
 ターザン後藤さんに追悼の10カウントゴングを捧げ号泣する大仁田厚
 大仁田厚(左)の6度目の引退試合で対戦したターザン後藤さん=2010年5月
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 プロレスラーのターザン後藤さん(本名・後藤政二)が29日に肝臓がんで死去していたことが31日までに分かった。58歳。

 後藤さんは大相撲から全日本プロレス入りし、89年に大仁田厚に誘われて新団体FMW入り。大仁田とは90年に史上初のノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチを行うなど、今も語り継がれる数々の死闘を繰り広げ、インディー団体FMWの躍進に貢献した。FMW離脱後は、インディー団体を中心に多くの団体に参戦。17年には夫人と人気番組「新婚さんいらっしゃい!」に出演し、夫人が経営する都内のラーメン店で修行していることを明かしていた。

 この日後楽園ホールで行われた「ジャンボ鶴田23回忌追善興行」では、大仁田らが出場した10人タッグ戦後に10カウントゴングと後藤さんの入場曲を鳴らして追悼した。後藤さんとの突然の別れに、大仁田は「信じられない。アイツがいなければFMWは存在しなかった。兄弟みたいな男だった」とショックを受けていた。試合後には「前々日にターザン後藤が亡くなりまして、不思議なことに、ターザン後藤は鶴田さんの付き人だった」と話し、「ターザンの曲を聴いた時に、まだまだターザンが出てきそうで…」としのんだ。

 ◆ターザン後藤(本名・後藤政二=ごとう・まさじ)1963年8月16日、静岡県島田市出身。大相撲から全日本プロレスに入門し、81年デビュー。85年に海外武者修行を始め、89年に大仁田厚の誘いで帰国し、新団体FMWに参加。90年には大仁田と史上初のノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチを行って話題となった。95年にFMW離脱。その後は真FMW、ターザン後藤一派などを率いてIWA・JAPAN、WAR、全日本プロレスなどに参戦。近年は東京・墨田区のラーメン店に勤務していることを明かしていた。178センチ、150キロ。

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