寺地拳四朗 次戦で京口との統一戦実現目指す「統一戦という新しい目標に向かって」
ボクシングのWBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(30)=BMB=が8日、京都市下京区のホテルグランヴィア京都で開催された「寺地拳四朗後援会総会・祝勝会」に出席。今後の方向性として、WBA世界同級スーパー王者の京口紘人(28)=ワタナベ=との統一戦に絞ったことを明かした。京都府西脇隆俊知事ら210人が参加した祝勝会であいさつに立ち「防衛回数はなくなったんですけど、今は統一戦という新しい目標に向かって走っているので、いずれ4団体統一して皆さんに4本のベルトを見せたいと思います」と宣言した。
拳四朗は7日にさいたまスーパーアリーナで開催された世界バンタム級3団体統一を生観戦。リングサイドの20万円の席で観戦。WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(29)=大橋=が衝撃的な2回TKOでWBC世界同級王者のノニト・ドネア(39)=フィリピン=を沈めて3団体の王座を統一した試合を目に焼き付けた。「いや、すごい。強かったですね。圧倒的な強さ。あのドネアにあそこまで圧勝するとは」と刺激を受けた。
自身も統一戦への思いを強めた。矢吹へ雪辱を果たした直後は統一戦、2階級制覇と2つの方針を持っていたが、現在は統一戦に思いは傾いているという。「ああいう試合をしたいですね。やりたいですね統一戦」と力を込めた。
ターゲットは定まっている。WBAスーパー王者の京口だ。京口は10日(日本時間11日)にメキシコ・グアダラハラで正規王者のエステバン・ベルムデス(26)=メキシコ=との団体内統一戦を控えている。
拳四朗の父でもあるBMBジム・寺地永会長は京口が勝利することを前提に、統一戦の交渉を進めていくことを明言した。「本人が望む統一戦一本に絞っている」。京口が勝った場合も、契約する英興行大手「マッチルーム」との交渉などクリアしないといけない問題はあるものの、次戦で実現させたい思いを強調した。真正ジム・山下正人会長に交渉を任せ、今秋以降に大阪での開催を目指す。
アマチュア時代に京口とは4度対戦して3勝1敗。実現すればライトフライ級の頂点を決める注目の一戦となる。