亀田興毅氏がプロモーターライセンス取得 10年後も見据えボクシング界の「地位向上」を
ボクシング元世界3階級王者でKWORLD3ジムの亀田興毅会長(35)が15日、大阪市内のジムで会見し、自身がファウンダーとして手掛ける興行「3150FIGHT」の今後の展望を披露した。「プラットホーム構想」を掲げ、従来のジム単位の枠組みにとらわれない興行の形態を目指す。
昨年立ち上げたジム名称を、5月に「3150ファイトクラブ」から「KWORLD3」に改称。興毅氏も「会長」ではなく創業者を意味する「ファウンダー」を名乗る。
これまでの主催興行はプロモーターライセンスを持つ他ジムとの共催という形式だったが、このほど日本ボクシングコミッション(JBC)のプロモーターライセンスも取得した。今後は名実ともにプロモーターとして活動する。
その第1弾となるのが8月14日にエディオンアリーナ大阪第一競技場で開催する「3150FIGHT vol.3」。メインイベントでは日本初のヘビー級世界王者を目指すアマ5冠の但馬ブランドンミツロ(27)=KWORLD3=が韓国ヘビー級王者のイ・ソンミン(31)=韓国=と対戦する。興毅ファウンダーによると、日本ヘビー級王座戦として承認される見込みだという。
会場は自身も4度世界戦を行った格闘技“西の聖地”。「自分も何度も世界戦をやった場所ですし、小学校4年生で空手の世界チャンピオンになったのも大阪府立体育会館。今回そこでやれる。5500人フルでいきます」と満員宣言した。
スーツ姿で会見した興毅ファウンダーは今後の「3150FIGHT」の構想を明かした。ジムは興行を打てば赤字、プロボクサーもファイトマネーの少なさから他の仕事をしなければ生活が成り立たない現状への危機感を訴え、「プラットホーム構想」を掲げる。興行資金のないジム、実力に見合う選手との対戦を実現できないでいる選手を救うべく「3150ファイト」が試合の舞台を提供する。前座から全試合生配信、プロの試合にふさわしい演出、SNSを駆使した露出、そして十分なファイトマネー。ボクシング界を改革すると意気込む。
4人の息子を持つ興毅ファウンダー。最近、小学生の息子の会話に出てくる話題がボクサーではなく、那須川天心、武尊、朝倉未来であるといい、「10年後、ボクシングはどうなっているのか危機感しかない」と憂う。「10年後を考えた時にボクシングの世界チャンピオンたちがレジェンドという扱いをされるように、地位を向上させていかないと。子どもたちのあこがれのスポーツにしていかないといけない」と思いを訴えた。
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