那須川天心 第二章はボクシングでも「チャンピオンになる」 夢対決から一夜明け
格闘技イベント「THE MATCH 2022」の一夜明け会見が20日、都内で行われた。K-1ワールドGPスーパーフェザー級王者の武尊に判定勝ちしたRISE世界フェザー級王者の那須川天心(23)=TARGET/Cygames=は、42戦全勝で引退するキックボクシングを「自信を持って終われる」と話し、転向するボクシングで「チャンピオンになる」と意気込みを示した。
最強のライバル武尊との日本格闘技史上最大と言われる一戦で快勝した天心。「武尊選手には感謝しかない。過去一番ハードな試合だった。武尊選手がいたからこそ、こういった熱い試合ができた」と、5万6399人の観衆を感動させた戦いを振り返った。
昨夜は一睡もできなかったといい、「僕の中ではまだ19日です」と興奮冷めやらぬ様子。試合の映像も何度も見たとして、1回に左フックでダウンを取った場面は「500回ぐらい見ました」と笑みを浮かべた。
有終の美を飾り、キックボクシングは42戦全勝で卒業することに「みんなが納得する形で、日本で最強をやっと証明できたので、自信を持ってキックボクシングを終われる。僕の第一章は終わり」と充実の表情。予定するボクシング転向については「今後どうするか決めていく。言えることはない」と話すにとどめたものの、最終目標として「チャンピオンになる。そこに向かっていくのは確か。僕の新たな挑戦。そこは期待してもらってもいいんじゃないかと思います」と意欲を示した。
また、ボクシングからキックボクシングへの再転向の可能性を問われると、「分からないというか、ほぼないんじゃないですか」と返答。「生半可な気持ちで転向するわけではないので。時代の移り変わりは激しいですけど、ボクシングに集中したい」と強い決意を口にした。日本中を感動させた神童の第二章が始まる。