井上彪が六島ジムに入門 元大阪府警の警察官からプロボクサー転身へ
ボクシングの六島ジムは1日、大阪市内の同ジムで会見を開き、日章学園高(宮崎)で高校2冠を獲得したアマチュア出身の井上彪(たける、23)がプロデビューを目指して入門したことを発表した。井上は、6月30日まで大阪府警の警察官だったが、「働いている中でやり残したモヤモヤがあった。悩み抜いて決めた」と一念発起してプロボクサーへ転身する。
日章学園では1年で選抜優勝、2年でアマ13冠の堤駿斗(志成)に勝利してインターハイを制するなどエリート街道を歩いた。しかし、近大ではコロナ禍によるリーグ戦中止などもあり「一度はボクシングに対する熱が消えた」と競技から離れた。卒業後は大阪府警に入り、警察学校をへて市内の交番に勤務。1年2カ月の警官生活で、競技への思いが再び湧いたという。
8月にプロテスト、10月にデビューを予定。陣営は、ライトフライ級を主にミニマム級でも好機を探る意向だ。井上は「やるからには世界王者。5、6戦で何かのベルトを取り、10戦で世界王座を取るくらいの気持ちで取り組む」と力強く話した。