RIZIN“韓国の逸材”ヤン 代役の昇侍を絞殺「次のファイトは朝倉海です」
「RIZIN.36」(2日、沖縄アリーナ)
MMAルール66キロ契約5分3回戦でヤン・ジヨン(26)=韓国=が昇侍(39)=KIBAマーシャルアーツクラブ=に3回1分46秒、リアネイキッドチョークで勝利した。
当初はヤンと朝倉海が61キロ契約で対戦予定だったが、海が右拳の負傷で6月30日に欠場が決まり、急きょ海と深い親交のある昇侍が代役を引き受け、66キロ契約で戦うこととなった。
キックボクシング出身のヤンは総合格闘技デビュー4連勝中で、榊原信行CEOが「強い選手で無名」という逸材のサウスポー。初回は距離の探り合いからヤンが蹴り脚をつかんでテークダウンするが攻めきれず。その後、昇侍もタックルを決めるが、ヤンに両腕を差されてコーナーに押し込まれてしまい、ブレークとなり、距離を取って打ち合ったところで終わった。
2回はプレッシャーを強める昇侍に対し、カウンター待ちのヤンが長い左ストレートを繰り出す展開が続いた。昇侍は右目上から出血しながらも、次第にローキックでヤンの顔を何度もゆがめさせる展開に持っていった。
しかし、3回。ヤンの左飛び膝蹴りで昇侍が崩れ落ちると、ヤンは一気にギロチンチョークの体勢に持ち込む。必死に抵抗する昇侍を逃さずグラウンドでコントロールし続け、最後はパウンドからリアネイキッドチョークに持ち込んでストップを呼んだ。
試合後、マイクを持ったヤンは日本語で「覚えて下さい、ヤン・ジヨン」と自己紹介。続けて、英語で「私の次のファイトは朝倉海です」と、昇侍のセコンドを務めた海に仕切り直しの対戦を呼びかけた。