「プロレス・スターダム」（９日、立川ステージガーデン）

　なつぽいがドンナ・デル・モンド（ＤＤＭ）を裏切り、コズミック・エンジェルズ（ＣＡ）に電撃加入した。ＣＡ＆カラーズ連合軍（中野たむ、白川未奈、ウナギ・サヤカ、ＳＡＫＩ、清水ひかり）とＤＤＭ（ジュリア、舞華、ひめか、なつぽい、桜井まい）のユニット全面対抗戦イリミネーションマッチは土壇場で異変が起こった。

　なつぽいと中野たむの２番勝負（６・２６名古屋＆６・２８後楽園ホール）が１勝１敗となり、この日の対抗戦は決着舞台も兼ねた。サバイバル戦は中野、ジュリア、なつぽいの３人が残って１対２の戦いが繰り広げられた。エプロンで中野とジュリアがキックの応酬。ここで、なつぽいが背後からジュリアを捕まえてジャーマンの態勢。中野が蹴りを飛ばすと、なつぽいがジュリアを投げて場外葬にした。なつぽいもそのままリング下に下り、中野の１人残りでＣＡ＆カラーズ連合軍の勝利となった。

　なつぽいは「私はＤＤＭのマスコットでもペットでもない。もっと上に行く。コズエンでスターダムに革命を起こす」と、ＤＤＭ離脱とＣＡ加入を宣言した。中野との２番勝負で心に変化が起きたようで「たむちゃんの隣で」と、共闘革命をぶち上げた。

　これにはＤＤＭ勢もバカ負け。ジュリアは「つい最近までＤＤＭはどうするとか言っていたのは全部ウソなの？」と怒り心頭。「そんな薄っぺらい女だと思わなかった。今日からあんたは敵。徹底的にやってやる」と、裏切りの制裁を宣告した。トリオを組んでいた舞華とひめかからも糾弾された。

　なつぽいは２０年１０月にスターダムに本格参戦してからＤＤＭのメンバーとして活動。今回は「上に行くためには、何かを犠牲にする覚悟ではい上がっていきたい」と、悲壮な決断を口にした。中野は「コズエンを選んだことは絶対、後悔させない」と、抱き締めた。