井上兄弟 兄弟ゲンカなら弟が勝つ?拓真「ワンチャンある」PFP1位尚弥は体格差理由に「勝てない」
ボクシングのWBA・WBC・IBF統一バンタム級王者の井上尚弥(29)と弟でWBOアジアパシフィック・日本スーパーバンタム級王者の拓真(26)=ともに大橋=が21日、神奈川県座間市で行われた「ざま井上兄弟タウンミーティング」に出席した。
井上兄弟は座間出身で現在も在住し、座間市の行事に参加するのは6年ぶりだという。尚弥は6月7日に日本人初の3団体王座統一、米国の権威ある専門誌「ザ・リング」の全階級を通じたランキングであるパウンド・フォー・パウンドでも日本人初の1位にランクされるなどの快挙を達成し、佐藤市長は「市内をパレードしなくてはならない功績」と話したものの、コロナ禍の影響により、タウンミーティングの形になった。
会場は一般の参加者250人と関係者などで満席。参加者の募集が始まるとすぐに定員の倍の応募が集まるほどの反響があり、急きょ増席し、抽選で参加者を選んだという。
ミーティングは参加者からの質問に兄弟が答えるなどして盛り上がり、「今、兄弟げんかをすればどっちが強いですか」という際どい質問が出ると2人は苦笑。尚弥は「今やったら勝てないですね。ごついから」と、体格差を理由に負けを予想すると、拓真は「小さいころは何しても勝てなかった」と話しつつ、「ボクシングでは勝てないですけどケンカならワンチャンあるかも」と返答して爆笑を呼んだ。
報道陣の取材では今後の目標を問われると、尚弥は「年内に4団体統一戦をしたい。そのためにいろいろな方が交渉し、実現ができるよう進めている段階。自分は試合が決まったらその試合に100%挑む、いつも通りの形を作る」とかねてからの目標を改めて掲げた。19年11月にWBC世界バンタム級暫定王座を失った拓真は「もう一度世界ンチャンピオンに返り咲くことを一番の目標にして、世界ランキングも一桁になっているので、また兄と同じ土俵に立てるように頑張りたい」と誓った。
そして、佐藤市長は尚弥の4団体統一が達成された場合のパレード開催の可能性について問われると、「コロナ禍などもありますので、そういった面も配慮しつつ、できる限り、調整をしながら、多くの市民の方たちと喜びを共有したい」と前向きな姿勢を示した。