新日本G1 鷹木 YOSHI-HASHIに辛勝「試合に勝って勝負に負けた」
「プロレス・新日本」(23日、大田区総合体育館)
28選手が4ブロックに別れて争うシングルリーグ戦「G1クライマックス」の公式戦が行われ、Dブロックの鷹木信悟がYOSHI-HASHIを破って2戦目で初勝利を挙げた。
両者はこれが初の一騎打ち。鷹木はYOSHI-HASHIの威力あるチョップなど気迫あふれる攻めに苦しめられながらも逆襲に転じ、トップロープからの雪崩式ブレーンバスター、メイド・イン・ジャパン、パンピングボンバーで追い込んで必殺のラスト・オブ・ザ・ドラゴンを繰り出した。
しかしDDTで切り返されて反撃された。さらにはチョップ頭突きなどの激しい打撃戦で劣勢となり、YOSHI-HASHIのフィニッシュ技カルマでマットにたたきつけられたが、YOSHI-HASHIもダメージの蓄積でダウンしたことで命拾い。そこからYOSHI-HASHIにカナディアンデストロイヤー、KUMAGOROSHIと大技で追い込まれ、またもカルマを狙われたが、うまく勢いを利用してグラウンドコブラツイストで押さえ込んで逆転の3カウントを奪った。
鷹木は「やっと1勝したっていうのにこのザマだよ。アイツ強えな。別になめてたわけじゃないけど。ホント、悔しいんだけどよ、試合には勝ったが、勝負には負けたって感じだな」とダメージに顔をゆがめながらYOSHI-HASHIを称賛。それでも、「こんなところで立ち止まっている分けにはいかねえんだよ。全身全霊の鷹木信悟を見せる。IWGP世界ヘビー級王者のジェイ・ホワイトも言ってんだろ。『その怒りがあるんだったら、ブロックを勝ち抜いて決勝まで出てこい』って。なめやがって。ジェイ、必ずお前の前にたどり着いてやるからな。その前に、まずこのブロック、残り1敗もせずに勝ち残ってやる。今日からスタートだ」と逆襲を予告した。
一方、あと一歩のところで白星を逃したYOSHI-HASHIは「俺が常に物事が変わるのは一瞬だと言ってるけど、今日それを鷹木にやられた感じですげえ悔しい」とガックリ。「アイツとは接点ないけど、同じアニマル浜口ジム出身だから。今日初めてシングルをして、同じアニマル浜口ジム出身なんだなって、魂で感じた。ただ、俺はこれで引き下がるわけにはいかねえんだ。次こそ物事を一瞬で変えてやる」とリベンジを誓った。