RIZIN RENAと対戦のウクライナ女子ファイター「勝って国旗を揚げる」
「RIZIN.37」(31日、さいたまスーパーアリーナ)
出場選手インタビューが29日、都内で行われ、8人で争われる女子スーパーアトム級トーナメント1回戦でシュートボクシング世界女子フライ級王者のRENA(31)=シーザージム=と対戦するアナスタシア・スヴェッキスカ(24)=ウクライナ=が意気込みを語った。
ロシアの侵攻にさらされているウクライナの首都キーウからポーランドのワルシャワ、フィンランドのヘルシンキを経て、手続きの関係もあって約1週間かかって前日に日本に到着。「道程は長かったですが、とてもいい体調で準備はできています」と話した。
侵攻が始まった直後はキーウの全てのジムが閉鎖されたといい、練習を再開したのは約2カ月前。それでも、「ウクライナの状況はみなさまご存じだと思う。ただ、こういう状況だからといって練習できない、試合ができないという言い訳はしたくない」と気丈に話した。
RENAの印象については「対戦相手のビデオを見たり研究するのは好きではない」という。フィニッシュのイメージについても「なるべく早くすばらしい形で。あらゆる事に対処できますので」と具体的には語らなかった。
優勝の自信を問われると「自信がなければ日本に来ていない」と断言。ウクライナの現状とこの試合がどう関係するかを問われると、「国の状況にどんな感情を持っているか、うまく言葉にすることができない」と語りつつ、「目標は勝利を収めること。勝利を収めてウクライナの国旗を揚げる。これが国に対して、ウクライナ国民に対しての責務、課題だと考えています」と強調した。