亀田和毅が親友照ノ富士の前で4回KO圧勝 熱望の井上尚弥戦へ横綱「応援する」
「ボクシング・10回戦」(30日、神戸市立中央体育館)
元世界2階級制覇王者で、WBA世界スーパーバンタム級2位の亀田和毅(31)=TRYBOX平成西山=が、同ジムへ移籍後の初戦となったフェザー級10回戦でウイリアム・エンカーナシオン(34)=ドミニカ共和国=と対戦。4回2分35秒KO勝ち。戦績を42戦39勝(21KO)3敗とした。
和毅は序盤からジャブを中心に攻撃を組み立て、ワンツー、左ボディーを効果的に決めた。3回には左ボディーと連打で2度のダウンを奪取。4回にラッシュからの左ボディーで3度目のダウンを奪って試合を決めた。
和毅はリング上で「自分は15歳から海外でやってきて、フィリピンで王者になり米国でも試合をした。31歳になって、最後は日本で応援してくださるみんなの前で王者になりたい」と返り咲きを高らかに宣言した。
リングサイドでは、大相撲の横綱照ノ富士(30)=伊勢ケ浜=が観戦した。柔道の大野将平を含む3人は同い年の親友で、頻繁に食事をしたりメールや電話で連絡を取り合ったりする仲。競技は違うが同じ格闘技として精神面やトレーニング方法などを共有してきたという。リングサイドで勝利を見届けた横綱が「お互い苦しい時期もあったが、支え合って頑張ってきた」と話すと、横綱の本名をもじって「ガナ」と呼ぶ和毅も「メンタルがめちゃめちゃ強くて勉強になる」と刺激を受けている様子だ。
和毅はこの日、改めて世界バンタム級3団体統一王者・井上尚弥(29)=大橋=との日本人対決について「ファンが望むカードをやりたい」と熱望。照ノ富士も「そうなればもちろん応援に行く」と背中を押した。