8・21赤白の新旧王者対決!朱里-高橋奈七永、上谷沙弥-KAIRIが実現

 「プロレス・スターダム」(30日、大田区総合体育館)

 女子プロレス団体「スターダム」のシングルの祭典「第11回5★STAR GP」の開幕2連戦初日は、同会場に1527人の観客を動員した。この日の特別試合では高橋奈七永(43)とKAIRI(33)が7年ぶり“七海里”を再結成して上谷沙弥(25)、レディ・C組と対戦。好連携からレディ・Cに冷蔵庫爆弾を浴びせて復活のV汽笛を鳴らした奈七永は、ワールド王者の朱里に挑戦を表明。KAIRIも「ベルトが私を呼んでいる」と上谷のワンダー王座への挑戦を口にし、赤白ベルトの新旧王者対決が急浮上した。

 8・21愛知県体育館では、ワールド王者の朱里が初代女王の奈七永と8度目の防衛戦。そしてワンダー王者の上谷も、第8代王者のKAIRI(当時は宝城カイリ)とV9防衛戦に臨むことが決定的になった。

 第7代ゴッデス王者で14年11月に第4回公式タッグ大会を制覇したコンビが“シン七海里”として再合体。奈七永は昨年3月の日本武道館から1年4カ月ぶり古巣のリングで、KAIRIが運転するバイクに乗って入場した。

 先発した上谷はKAIRIとのワンダー戦を意識して、ゴング後のロックアップから激しくやり合った。レディも奈七永に立ち向かうが、貫録に圧倒された。

 ペースを握ったシン七海里は、奈七永がレディにインプラントを見舞うと合体エルボードロップの追い打ち。奈七永は上谷をラリアートで追い払った後はレディにキックを浴びせ、冷蔵庫爆弾でトドメを刺した。

 奈七永は「今のスターダムはこんなもんか」と豪語。ワールド王者の朱里を呼び寄せると「私が赤いベルトの初代王者として礎を築いてきたからスターダムの今がある。その赤いベルト、パッションがあるなら高橋奈七永と歴史的な戦いをしようじゃないか」と、挑戦をアピールした。

 朱里も「アナタとはやりたいと思っていた。今のスターダム、今の女子プロレスの強さを見せつけてやる。オマエから勝利して、私が最強を名乗らせてもらう」と応戦した。朱里は岩谷と対戦したワールド王座V3戦(3月27日・両国国技館)で奈七永が立会人を務めた際に「初代王者と戦ってみたい」と口にしており、今回はそれが現実のものになった。

 奈七永は初代王座を602日間保持。また赤いベルトの源流となる全日本女子のWWWA世界王座にも2度戴冠。06年3月に故障から再起して60代王座に就いたが、全女が05年4月に解散していたため封印した。ワールド王座挑戦は、15年1月に世IV虎(現世志琥)と対戦してから7年7カ月ぶり。今回はワールド初代&WWWAラスト女王としての挑戦で、文字通りの新旧対決となった。

 一方のKAIRIも「上谷、先走る女。私の名前を出してくれるのはありがたいけど、対戦してきた選手はどんな気持ちかな。ベルトが泣いているよ。5年前に白いベルトとお別れしたけど、やってやるよ」と、再戴冠への決意を明かした。上谷は泣きじゃくりながら「アナタと防衛回数で並びました。アナタを倒して越えてみせます」と、対決を宣言した。5年3カ月ぶりの王座返り咲きを期すKAIRIに対し、上谷はV9防衛でKAIRI超えを目指す。

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