“ツヨカワ女王”RENAが判定勝ちで4強 ウクライナ女子に敬意「強かった」
「RIZIN.37」(31日、さいたまスーパーアリーナ)
8人で争われる女子スーパーアトム級(上限体重49・0キロ)トーナメント1回戦で、シュートボクシング世界女子フライ級王者のRENA(31)=シーザージム=がアナスタシア・スヴェッキスカ(24)=ウクライナ=に3-0の判定で勝利。トーナメントの4強入りを決めた。
第一回女子グランプリでは準優勝で日本の“ツヨカワクイーン”RENA。悲願の優勝を目指し、ウクライナのアマチュア世界王者と激突した。
1ラウンドはRENAが左ミドルキックからバランスを崩したスヴェッキスカに襲いかかり、強烈なパンチを見舞うもKOまで至らず。2ラウンドもRENAが右ストレートでぐらつかせるなど、主導権を握り続けた。
ロシアの侵攻にさらされているウクライナから約1週間かけて来日したスヴェッキスカは前日、「私は日本に来て試合をするのが夢でした。頑張ります」と決意。対するRENAは「ウクライナから日本に来てくれて、大変な状況の中、日本で試合をするというハングリー精神を感じます」とスヴェッキスカの心情を思いやり、「あしたは最高の試合をしたいと思います」と誓っていた。
言葉通り、両者ともに一歩も引かず、スタンディングで激しい打ち合いを繰り出した。判定決着後はスヴェッキスカがリング上でウクライナの国旗を掲げると、RENAも一緒に持ちリングを一緒に走った。RENAは「トーナメントを優勝するにはまだまだ力が足りない。ウクライナから大変の中きて頂き、ありがとうございました。めちゃくちゃ強かったです」と敬意を示した。