アマ10冠の今永 2連続KO勝利も「このままじゃ世界は遠い」冷や汗スリップも
「ボクシング・6回戦」(26日、後楽園ホール)
アマチュア10冠のホープ今永虎雅(23)=大橋=がジョン・ローレンス・オルドニオ(25)=フィリピン=を4回3分0秒KOで破り、デビュー2連続KO勝利した。
長身サウスポーの今永は序盤から鋭く伸びる右ジャブで試合をコントロールしたものの、距離を取る相手の時折頭を沈めて強振するパンチとクリンチに攻撃を寸断された。2回にはバランスを崩したところに相手の右フックが浅くヒットして倒れたものの際どくスリップと判定されて事なきを得た。
そこからは攻撃のペースを上げて左ストレートを何度も顔面にたたき込んだが、タフな相手を崩せず。それでも4回終盤、コーナーに追い詰めての左ボディーで相手をうずくまらせると、再びファイティングポーズを取った相手に再度左ボディーを突き刺してキャンパスにはわせて10カウントを呼んだ。
リング上のインタビューでは「ダウンを無理やり狙いにいくことは考えてなかったですけど、もっと入ってくる想定で組み立てていたので、計算が合わなかった。最後はちゃんと当てられてよかったです」と安どの表情。「まだまだ、このままじゃ世界は遠いんで、もっと練習して世界で戦えるように頑張ります」と精進を誓った。