元K-1王者の武居、井上尚弥に並ぶ5戦目OPBF奪取!バンタム転向の勧めに「できる気も」

 ボクシング転向5戦目で東洋太平洋王座を獲得した武居由樹(中)
 新王者となった武居由樹
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 「ボクシング・OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ」(26日、後楽園ホール)

 元K-1ワールドGPスーパーバンタム級王者で同級14位の武居由樹(26)=大橋=が王者ペテ・アポリナル(27)=フィリピン=を5回TKOで破り、デビュー5戦目で新王者となった。K-1王者の同王座獲得は17年1月の藤本京太郎以来。

 これまで4戦連続KO勝利中で最長2回しか経験していない武居。序盤は様子見が続いたが、2回の終盤に打ち下ろしの右と左フックで2度のダウンを奪った。プロボクシングでは未体験の3回に入ると手数を増やし、左ボディーを効果的に突き刺して優位に試合を展開。4回には右フックでまたもダウンを奪う。そして5回、接近戦で繰り出した左フックで相手がぐらつくとレフェリーがストップした。

 リング上のインタビューで武居は「正直、K-1のベルト返上してかボクシングでチャンピオンになれるか不安だったんですけど、みんなが俺の背中を押してくれて、みんなで獲ったベルトだと思います」と感謝。5戦目での同王座奪取は同門のWBA・WBC・IBFバンタム級統一王者の井上尚弥、師匠の八重樫東トレーナーと同じで「確か八重樫さんも5ラウンド(KO)で東洋チャンピオンになったので、師匠と同じです」と笑顔で話し、司会者から採点を求められた八重樫トレーナーは両腕で丸を作るジャスチャーで合格点を出した。

 スーパーバンタム級は同門の井上拓真が日本とWBOアジアパシフィックの2冠を保持し、その兄のバンタム級3団体統一王者の尚弥も転級を計画しており、所属ジムの大橋秀行会長は「大変だな」とうれしい悲鳴。武居は大橋会長から「バンタム級もできるだろ」と転級を進められると、「できる気もします」と困惑しながら答えた。

 また、今後について大橋会長は次戦は防衛戦を行う方針で、「隙あらば(他の王座に挑戦)。世界はもうちょっとキャリアを積ませて」との考えを示した。

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