拳四朗vs京口11・1激突 日本人同士の団体王座統一戦は井岡vs八重樫以来2度目
「ボクシング・WBA・WBC世界ライトフライ級王座統一戦」(11月1日、さいたまスーパーアリーナ)
ボクシングの帝拳ジムは14日、都内で会見を開き、WBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(30)=BMB=とWBA同級スーパー王者・京口紘人(28)=ワタナベ=による2団体王座統一戦を11月1日にさいたまスーパーアリーナで行うことを発表した。日本人同士の団体王座統一戦は2012年6月のWBA世界ミニマム級王者・井岡一翔-WBC同級王者・八重樫東戦以来2度目。同興行はダブル世界戦でWBO世界ライトフライ級2位・岩田翔吉(26)=帝拳=が同級王者ジョナサン・ゴンサレス(31)=プエルトリコ=を相手に世界初挑戦する。
ついにライバルが雌雄を決する。拳四朗は4団体統一を目標に掲げて「すごくうれしい。本当に大事な試合」と喜べば、直近2戦を海外で行った京口は4団体統一にこだわらず海外志向を口にし、「求められる対戦カードと思っていた。追っかけている存在だったので、やっと実現したなという感じ」と冷静に意気込んだ。
2人はアマチュア時代に4度対戦して拳四朗の3勝1敗。18年12月には後楽園ホールで公開スパーリングを行った。拳四朗はアマチュアでの対戦を「よく覚えていない」と話しながらも「近い距離も遠い距離もできる引き出しが増えた。どちらでやっても勝てる」と自信の笑顔。京口は「ルールが違う」とアマチュアの対戦は参考にならないといい、「自分のボクシングをすれば結果は出ると思っている。ああするこうするとは考えていない」と語った。
会見は淡々と終わったが、拳四朗は京口の冷静さに「バチバチな感じはありますよ。ワクワクしないんですかね?」と疑問を呈し、京口は前々戦で王座を失った拳四朗が前戦で奪回してから京口戦を熱望したことに「手のひら返している」と指摘した。すでに戦いは始まっている。