メイウェザー 睡眠3時間で「体の動き悪かった」未来の才能評価も「真剣になる必要がある?」

 「超RIZIN/RIZIN.38」(25日、さいたまスーパーアリーナ)

 ボクシングに準じたルールでのエキシビションマッチ3回戦(契約体重なし)で元ボクシング世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(45)=米国=が総合格闘家の朝倉未来(30)=トライフォース赤坂=に2回3分15秒TKOで勝利した。プロボクシングで50戦50勝(27KO)無敗のメイウェザーは、判定を行わず記録に残らないエキシビションマッチの戦績を4戦2勝2無判定試合とした。

 2回に未来の飛び込んでの右ストレートを顔面に浴びる場面があったものの、攻守に卓越した技術を見せつけ、きっちりとKOで結果を出したメイウェザー。インタビューではまず「今回も大成功のイベントだった。たくさんのお客さんが楽しんでくれたと思う。エキサイティングな試合ができた。対戦相手がいくつかいいパンチを当てて、最高な試合内容だったのではないか」と満足げに振り返った。

 18日に来日したが、「本当は2週間前に来日して時差に対応したりしたかった」といい、「今回は調整もうまくいかず、3時間ぐらいしか寝ていなくて、言い訳はしないが、今日は体の動きは悪かった」という。パンチを浴びたときの心境を問われると、「これはエキシビションなので気にしていない。自分はお客さんを楽しませる、それができればいい。世界トップのパンチももらってきているので、一発もらった程度では気にしない」と事も無げに話した。さらに、その一撃で本気になったかを問われると、「何のために真剣になる必要があるんだ。軽い打撃で様子をみたが、彼は強い打撃で返してきた。自分はそういうメッセージを受けるなら、自分もボディーに2発強めの打撃を与えて、こっちも強いのを打てるというメッセージを送った。それでも彼は舌を出したり、ニコニコしていたので、そういうことかと。遊ぶつもりなら、いつまで続くかやってみようか、という気持ちだった」と力説した。

 それでも、未来については「誇りに思う。私がお客さんを盛り上げることに貢献した。とにかくタフだった。戦いに来た覚悟が伝わった」と評価。未来のボクシングの才能も「彼は30歳で可能性は低いが、昔から始めていたらボクシングでもいいところまで行ったと思う」と語った。

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