武藤敬司 ノアのリングで棚橋と師弟対決 「花束渡すなら、武藤イズムなら、落とせよ」
プロレス団体のノアは26日、都内で会見を開き、武藤敬司(59)の引退ロード第3弾(10月30日・有明アリーナ)で、武藤が丸藤正道(43)、稲村愛輝(29)と組んで、新日本の棚橋弘至(45)、真壁刀義(49)、本間朋晃(45)と対戦すると発表。武藤は新日本在籍時の付き人だった棚橋との師弟対決に、「ノアの武藤を査定してもらう」と話し、来年2月の引退までに古巣新日本に参戦する意欲も示した。
会見には武藤と棚橋が出席。「武藤さんが好きすぎる」という棚橋がバラの花束を手渡すと、武藤は、前日のRIZINにおける朝倉未来-フロイド・メイウェザー戦で起きた、エキシビションマッチ前のセレモニーにおける〝花束投げつけ〟に触れ、「花束渡すなら、武藤イズムなら、落とせよ」と苦言を呈して笑いを誘った。
2人の対戦は、1月8日の新日本・横浜アリーナ大会でのタッグ戦以来。棚橋は「武藤さんは生涯現役と思っていたので、引退を発表されたときは動揺しました。1分1秒でも長く武藤さんと戦っていたい。今回は団体対抗戦の意味合いはないと思っている」と意気込みを示した。
02年に新日本から全日本へ移籍し、WRESTLE-1を経て21年にノア入りした武藤は「新日本で生まれ育って、本当はやめる前に新日本のリングに上がりたいと思っている。ただ、新日本は競争が激しいので、棚橋にリングに来ていただいて、ノアの武藤敬司を査定してもらおうと思っております。その先には、新日本プロレスで戦えたらいいと思っている」と、この試合の意義を語るとともに、古巣参戦を熱望した。
これを聞いた棚橋は「武藤さんが希代のレスラーであることは間違いない。微力ながら新日本プロレスのリングにも上がっていただけるよう、動きます」と約束した。