ボクシング元女子世界王者・野上奈々会長の愛弟子、吉川梨優那がジム初のタイトル戦へ

 ボクシングの元女子世界王者・好川菜々(現野上奈々)氏が会長を務めるディアマンテジムが12日、所属する女子日本ミニマム級3位・吉川梨優那(21)が空位のWBO女子アジアパシフィック(AP)ミニマム級王座を懸け、決定戦を行うことを発表した。11月27日、大阪・ソフィア堺(堺市教育文化センター)で相手はWBC女子世界アトム級3位のノルジ・グロ(フィリピン)。

 奈々会長は元WBO、WBC暫定女子世界フライ級王者、元東洋太平洋女子ライトフライ級王者。夫でプロモーターの野上真司氏は元WBOアジア太平洋スーパーフェザー級王者。2人は日本ボクシング史上初のチャンピオン夫婦として、指導にあたっている。

 ジムにとって初のタイトル戦でベルト奪取なら師弟での戴冠となる。師弟陣営はこの日、堺市内で会見。会長は「梨優那が小学生の時に同じジムで練習していた。時を経て、うちに来てくれプロになってくれた。デビュー戦で負けてきっちり取り組むようになり、今や立派なプロボクサーになった。女性会長のジムから初めてのタイトル戦を行うのが女子選手というのも縁を感じる。チャンスをつかんでジムにチャンピオンベルトを運んできてもらいたい」と、ゲキを飛ばした。

 吉川は6戦4勝(1KO)1分け1敗の右ボクサーファイター。相手は世界戦経験もあるサウスポーで「これまでで一番強い」と警戒する。WBOは奈々会長も野上氏も巻いた縁深いベルト。「チャンスなので何としてもベルトをつかみたい」と、意気込んだ。

 夫婦二人三脚で歩んできた野上氏にとっては、ここがスタート。2017年4月29日、WBO世界フライ級防衛戦でベルトを失った。その相手で今も世界王者として君臨するモンセラット・アラルコン(メキシコ)への雪辱、世界ベルトの奪還が夫婦の目標だ。「われわれには大きな夢がある。ここでタイトルを獲って先につなげたい。最後には会長が奪われた相手から世界ベルトを奪い返したい」と、力を込めた。

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