亀田興毅氏 日本VSモンゴル対抗戦開催 アジア戦略スタート 来年にはタイで興行も
ボクシングイベント「3150FIGHT」の亀田興毅ファウンダー(35)が17日、大阪市西成区のKWORLD3ジムで会見し、11月27日に大阪府豊中市の176BOXで開催する「3150FIGHT SURVIVAL vol.2」で、日本VSモンゴルの対抗戦を実施することを発表。これを第1弾としてアジア戦略を進めていくことも明言し、来年にはタイで「3150FIGHT」初の海外興行を行う計画を明かした。
興毅ファウンダーは現役時代から大相撲の元横綱朝青龍と親交が深く、モンゴルにも精通。今年は日本とモンゴルが外交関係を樹立してから50周年ということもあり、今回の対抗戦を企画した。「アジアに進出していく上でまず目をつけたのがモンゴル。コミッションができたばかりでプロボクシングは未開拓だが、アマチュアにはポテンシャルのある選手がゴロゴロいる」。朝青龍にも連絡し、来日をオファーしたところ「スケジュールを確認しておくよ」とこの試みを喜んでいたと明かす。
対抗戦として2試合を予定。20年西日本バンタム級新人王の小林廉(24)=エスペランサ=がバンタム級5回戦でオルクホントゥンガラク・ウフボルド(モンゴル)と対戦し、興国高、駒大で39戦のアマキャリアを誇りB級デビューとなる中川凌太(24)=KWORLD3=がウエルター級5回戦でバヤルクフウ・ガンバアタール(モンゴル)と戦う。
当初はリオ、東京の五輪2大会連続出場で、19年世界選手権エカテリンブルク大会銅メダリストのエルデネバト・ツェンドバータル(26)=モンゴル=も参戦を予定していた。しかし日本選手20人ほどに声をかけたところ、強さを警戒されて全員から断られたという。ツェンドバータルは近く「3150FIGHT」の専属契約選手として契約して、大阪に移住するプランも浮上している。興毅ファウンダーは「大相撲や格闘技では海外出身でも人気選手が出ている。ボクシングでもそれは可能」と力を込めた。
興毅ファウンダーはこの対抗戦をきっかけにアジアに進出していくことを明言。9月にはタイを訪問し、現地プロモーターと協力関係を築いた。来年に「3150FIGHT」をバンコクで開催する計画も進めている。