赤穂亮 問題児カシメロを成敗だ カシメロは尚弥を挑発「いつも逃げられる」

 ジョンリール・カシメロ戦へ意気込む赤穂亮(中央)と横浜光ジム・石井会長(左)、伊藤雅雪氏
 会見でファイティングボーズを見せる赤穂亮
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 「ボクシング・スーパーバンタム級10回戦」(12月3日、韓国・仁川)

 ボクシングの横浜光ジムは17日、都内で会見を開き、WBO世界スーパーバンタム級9位の赤穂亮(36)=横浜光=が12月3日に韓国・仁川でWBO世界バンタム級2位ジョンリール・カシメロ(32)=フィリピン=とスーパーバンタム級10回戦で対戦することを発表した。この興行は元WBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪氏(31)が設立したトレジャーボクシングプロモーションの初主催興行となる。

 倒し屋が問題児退治に燃える。2度の世界挑戦経験がある赤穂は、コロナ禍でなかなか試合が組まれず、「何度もやめようと思った」という中で訪れたチャンスを「自分の中での世界戦。彼に勝てば認めてくれると思う、皆さんが」と位置づけ、「普通に勝てると思う」と自信を示した。

 両者とも強打の持ち主で、赤穂は「好戦的でかみ合う」と話しながらも、「ディフェンスがうまい。柔らかいし」と警戒。「スタミナとか、気持ちのスタミナは自分の方が有利」とも語った。

 カシメロは世界3階級を制覇。20年4月に井上尚弥(大橋)とバンタム級3団体王座統一戦を行う予定だったが、コロナ禍で中止。ポール・バトラー(英国)戦もウイルス性腸炎発症と、英国ボクシング管理委員会の医療方針の条件に違反したことで2度中止となり、王座剥奪。その間に尚弥を挑発する発言を繰り返すなど、問題児として知られている。

 カシメロは場内で流された映像で「赤穂はKO率も高いし、いい試合になると思う」と意気込み、韓国での試合にも「相手の家でも倒すことはできる。いつでもどこでも俺は戦う」と強調。「勝ったら井上尚弥とやりたい。いつも逃げられてるから。赤穂は俺と向き合ってくれているから尊敬している」と、尚弥を挑発することも忘れなかった。

 ◆赤穂亮(あかほ・りょう)1986年7月2日、栃木県芳賀町出身。横浜光ジム所属。2005年2月にプロデビュー。11年5月に東洋太平洋スーパーフライ級王座を獲得。12年12月、WBC世界同級王者の佐藤洋太(協栄)に挑戦して判定負け。15年8月、WBO世界バンタム級王座決定戦でプンルアン・ソーシンユー(タイ)に2回KO負け。17年3月、日本バンタム級王座を獲得した。身長168センチ。右ボクサーファイター。

 ◆ジョンリール・カシメロ 1990年2月13日、フィリピン・オルモック出身。2007年6月にプロデビュー。09年にWBO世界ライトフライ級暫定王座を獲得。12年2月にIBF同級暫定王座を獲得し、同年7月に正規王者に昇格するも、15年5月の試合で体重超過して王座剥奪となった。16年5月にはIBF世界フライ級王座を獲得。19年4月にWBO世界バンタム級暫定王座を獲得し、正規王者との統一戦を制するなど4度防衛したが、ポール・バトラー(英国)戦が2度中止となったことなどを理由に王座剥奪となった。身長163センチ。右ファイター。

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