クレベルが一本勝ちで新王者!牛久を三角絞め葬 次は朝倉未来かベラトールか
「RIZIN.39」(23日、マリンメッセ福岡)
RIZINフェザー級タイトルマッチ5分3回戦が行われ、挑戦者クレベル・コイケ(33)=ブラジル=が王者の牛久絢太郎(27)=K-Clann=を2回、三角絞めで一本勝ちして新王者となった。
牛久は斎藤裕(パラエストラ小岩)をヒザ蹴りで流血に追い込んで王座を奪取し、斎藤との再戦でも勝利して初防衛に成功。ボンサイ柔術で腕を磨くクレベルはRIZIN参戦後、朝倉未来ら強豪を次々撃破して5連勝で王座挑戦にこぎ着けた。
群雄割拠のRIZINフェザー級の頂点を争う一戦。1回は蹴りの打ち合いからクレベルが組み付きテークダウンに成功し、“蟻地獄”と呼ばれる得意のグラウンドに持ち込み、上に乗って相手をコントロールした。そしてクレベルは肩固めを狙ったが牛久は逃れ、さらにクレベルは足関節を狙ったが、またも牛久は立ち上がって脱出。そこからスタンディングの組み合いに移行し、再びクレベルは寝技に引き込んだが、牛久は左肘を顔に押しつける防御でしのいだ。
そして2回、クレベルは左フックから寝技に持ち込む。牛久は一度は立って逃れるも、クレベルは投げで再度テークダウン。そのまま腕関節を狙い、牛久は必死の抵抗を試みたものの最後は三角絞めに持ち込まれてタップ。同門のRIZINライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)に続いてボンサイ柔術に2本目のベルトをもたらしたクレベルは「私、めちゃうれしいです。日本ありがとう」などと各方面の関係者に感謝し、「1、2、3、ポペガー(ポルトガル語で『極める』の意味)!」と決めゼリフを絶叫した。
クレベルは21年6月に破った朝倉未来(トライフォース赤坂)との大みそか大会での再戦を期待する声も多い。榊原信行CEOは「日本人でもリマッチになる選手もいるかと思う。日本人との戦いも見たい」と、クレベル-未来戦の可能性を語る一方で、「我々からすると、日本発、世界で通用する舞台を作っていきたいという中では、ぜひ世界の強豪を迎え入れて、RIZINというライト級、フェザー級の価値を高められるチャレンジはともにしていけたらと思う。外国人の強豪をどんどん呼び寄せたい」と、クレベルが計画が浮上している米国の有力団体ベラトールとの対抗戦に出場する可能性も示唆した。