〝尚弥の相棒〟桑原拓が初の王座獲得 次は尚弥の「勝利の力になれるよう頑張る」
「ボクシング・OPBF東洋太平洋フライ級タイトルマッチ12回戦」(25日、後楽園ホール)
同級13位・桑原拓(27)=大橋=が初の王座を獲得した。スピードスターと呼ばれる俊敏な動きから左ボディーなど手数を多く繰り出して優位に試合を展開。中盤につかまる場面もあったが、王者のジーメル・マグラモ(28)=フィリピン=3-0の判定で押し切った。
高校2冠の桑原はプロ8連勝したが、21年7月、日本同級王者ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)に10回TKO負け。「自信とか全て失った」というどん底から肉体改造に取り組んで王座を手にした。12月にバンタム級4団体統一戦を控える同門の井上尚弥のスパーリング相手も務め、「少しでも勝利の力になれるよう頑張ります」と誓った。