寺地拳四朗VS京口紘人 10年ぶり日本人頂上決戦 帝拳ジム・本田明彦会長「大事な試合」

 「ボクシング・WBA・WBCライトフライ級戦王座統一戦」(1日、さいたまスーパーアリーナ)

 W世界戦の前日計量が31日、行われ、王座統一戦は京口紘人が48・8キロ、寺地拳四朗は48・6キロで一発パスした。世界に広く中継する同興行をプロモートする帝拳ジムの本田明彦会長は、勝者が海外に進出する可能性が「十分にある」と強調。バンタム級世界3団体王者・井上尚弥に続く軽量級スターも夢ではない。世界初挑戦の岩田翔吉は48・8キロ、王者ジョナサン・ゴンサレスが48・9キロでともに一発クリアだった。

 世界のスターへの第一歩だ。日本人同士の10年ぶり王座統一戦は南北アメリカ、欧州など広く世界へ配信される。本田会長によるとローマン・ゴンサレス(ニカラグア)、井上尚弥(大橋)ら名王者の影響で海外でも軽量級の需要が高まりつつあるという。好勝負をすれば海外で名を知られるチャンスとあって、「非常に大事な試合」と意義を強調した。

 実際、海外ブックメーカーのオッズでは米国、メキシコで世界戦2連続TKO防衛した京口が有利となっている。統一王者となれば世界でのビッグマッチも現実味。ゴンサレス-岩田の勝者が持つWBOベルト、IBF王者シベナティ・ノンティンガ(南アフリカ)のベルトも視界に入る。

 最終決戦を前に大学時代からのライバル2人は火花を散らした。計量を一発パスすると両雄は自然にフェースオフ。約30秒にらみ合い、言葉も握手も交わすことなく分かれた。

 拳四朗は変わらず余裕の表情で「自分が上回っていると思うので、特に何も感じない」と淡々。海外とは逆に、国内では拳四朗有利の声が多いことに「その通りやないですか。僕の方が有利」と受け止め、「序盤からペースをしっかりつかんで倒しに行きたい」とKOをイメージした。

 一方の京口は引き締まった表情。相手の仕上がりについて「減量がきつそうやなと。小さい選手じゃないのできついやろうと思う」と指摘。勝負のカギを問われると「やってきたことを信じる。神様は見ている。対戦相手は王者。全力で臨まないといけない」と闘志を燃やした。

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