村田諒太 日本人名勝負に興奮 寺地拳四朗の3団体統一に太鼓判「ほぼ間違いない」
「ボクシング・WBA・WBC世界ライトフライ級王座統一戦」(1日、さいたまスーパーアリーナ)
メインイベントのWBA・WBC世界ライトフライ級王座統一戦は、WBC世界同級王者・寺地拳四朗(30)=BMB=が7回2分36秒TKOでWBA世界同級スーパー王者・京口紘人(28)=ワタナベ=を沈め、王座を統一した。解説を務めていた前WBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太(36)=帝拳=が取材に応じ「いい試合でした。結果はある程度予測はついていたが、やっぱりボクシングにはドラマがある」と興奮気味に語った。
「拳四朗選手が勝つとは思っていたが、経験の差が出た。拳四朗選手には敗戦があって、(矢吹戦は)打っていって疲れたところを逆転された。ちゃんとそれを克服して、ジャブで組み立てていた。勝つべくして勝っていた」と目を細めた。
一方、「京口選手も意地をちゃんと見せた。5ラウンドで終わっていれば寺地の圧勝だったが、そうならなかったのは日本人対決の良さ。(2000年の)畑山(隆則)さんと坂本(博之)さんの試合も、(敗れた)坂本さんの意地が名勝負と言わせた。京口もそういう試合をつくり上げてくれた」と両雄をたたえた。
また、この日、挑戦者・岩田翔吉(帝拳)を判定で退けたWBO同級世界王者のジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)との統一戦を念頭に「期待できるし、(寺地の)3団体統一はほぼ間違いないでしょう」と太鼓判を押した。