中谷潤人 判定圧勝!2階級制覇へ視界良好 井岡が王者のWBO1位浮上の可能性も
「プロボクシング・10回戦」(1日、さいたまスーパーアリーナ)
前WBO世界フライ級王者・中谷潤人(24)=M・T=が、WBO世界スーパーフライ級3位、IBF同級4位のフランシスコ・ロドリゲス(31)=メキシコ=と対戦。3-0判定で勝利した。
スイッチを織り交ぜ、頭を低く攻め立てる相手をさばききった。タフな相手に対してインターバルでは笑顔を見せる場面もあった。「相手の選手の気持ちが乗ってきて僕の方も楽しくなっちゃった」。左構えの中間距離からワンツー、接近戦ではアッパーの連打で応戦。終盤にはパンチで相手の左目下を切り裂き、猛攻で追い詰めた。
先月末に2階級制覇を目指して王座を返上。前王者はこの勝利で、井岡一翔(志成)が王者に君臨するWBO同級1位に浮上する可能性がある。
ロドリゲスは元IBF・WBO統一ミニマム級王者。21年9月には井岡が3-0判定で下した際は、3者4ポイント差だった。今回最大9ポイント差をつけた中谷は「相性の部分がある」とした上で「どんな王者でも勝てるようにつくり上げたい」と2階級制覇を見据えた。