2階級制覇掲げる山中竜也 王座統一の拳四朗は「強すぎて何も言えない」

 ボクシング元WBO世界ミニマム級王者・山中竜也(27)=真正=が3日、神戸市内で取材に応じ、自身が2階級制覇の目標に掲げるライトフライ級でWBA・WBCの2団体王座を統一した王者・寺地拳四朗(30)=BMB=について「強すぎて何も言えない」と完成度の高さにうなった。

 1日に開催された拳四朗と京口紘人(ワタナベ)の2団体統一戦はアマゾンプライムビデオのライブ配信でチェック。「展開のひとつとしては考えられるものだった。驚きまではない」と拳四朗が7回TKOで完勝した試合を振り返る。その上でタフな京口を仕留めた拳四朗の強さにうなった。一方で、同じリングで岩田翔吉(帝拳)に判定勝ちして2度目の成功したWBO世界同級王者のジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)については「それほど差はないと思った」と攻略可能との自信を示した。

 山中は18年7月にWBO世界ミニマム級王座2度目の防衛戦で敗れ、硬膜下血腫が判明。日本ボクシングコミッション(JBC)の規定で強制引退となったが、昨年12月の規定変更で現役復帰が実現した。3月に復帰すると、7月の復帰2戦目では世界ランカーのジョナサン・タコニン(フィリピン)に判定勝ちしている。

 復帰後の目標にはライトフライ級での2階級制覇を掲げている。次戦は来春を予定。現在のライトフライ級では世界挑戦のチャンスを得ることも容易ではないが、「来年か再来年には達成したい」と照準を置いている。

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