WBOが井岡とフランコの世界Sフライ級王座統一戦承認を発表 大みそか日本で
ボクシングのWBOが4日(日本時間5日)、WBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(33)=志成=が12月31日、日本でWBA世界同級王者ジョシュア・フランコ(27)=米国=と2団体王座統一戦を行うことを承認したと発表した。
10月末にプエルトリコで開かれたWBO総会に井岡自身も出席し、両陣営ともに署名した契約書を提出。両王者の署名が入った文書も、WBO公式サイトで公表された。
勝者は同統一戦から180日以内に、WBO同級1位にランクされる見通しの前WBO世界フライ級王者・中谷潤人(24)=M・T=と指名試合を行うことが義務付けられた。中谷は1日、転級初戦でWBO世界スーパーフライ級3位の実力者、フランシスコ・ロドリゲス(メキシコ)に判定3-0で完勝。世界2階級制覇への前哨戦をクリアした。
世界4階級制覇王者の井岡はミニマム級に続く2団体統一戦を熱望し、ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)との統一戦が1度はまとまったが、新型コロナの影響で中止になった。7月に元世界4階級制覇王者ドニー・ニエテス(フィリピン)にリベンジとなる判定勝利。5度目の防衛を果たした。2階級で2団体統一王者となれば日本人初となる。
戦績は井岡が29勝(15KO)2敗、フランコが18勝(8KO)2敗2分け1無効試合。井岡の大みそかマッチ登場は5年連続11回目となる。
また、中谷の返上したWBOフライ級王座はジョシュアの弟でWBC世界スーパーフライ級王座を返上したジェシー・ロドリゲス(米国)と、現在WBO世界フライ級1位クリスチャン・ゴンサレス(メキシコ)が争う見通し。WBOが両者に王座決定戦の交渉を通達したことを発表した。