MVP佐野 同級生の熱海富士が刺激「僕も頑張る」ボクシング新人王戦西軍代表が決定

 MVPに輝いた佐野(中央)、左は技能賞の二階堂、右は敢闘賞の野口
 技能賞を獲得した二階堂
 新人王戦西軍代表となった(後列左から)岡本、大谷、船橋、野口、松岡、大島(前列左から)池田、松江、二階堂、佐野、松本、安村
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 「ボクシング・新人王戦西軍代表決定戦」(6日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)

 12階級で行われ、MVPはスーパーフライ級の佐野遥渉(あゆむ、19)=平石=が獲得した。森大悟(大鵬)を1回1分53秒TKOで沈める完勝で全日本新人王に王手をかけた。技能賞はフライ級の二階堂迅(ディアマンテ)、敢闘賞はスーパーライト級の野口海音(ハラダ)。西軍代表は12月17日、後楽園ホールで東軍代表と全日本新人王決定戦に臨む。

 佐野が「取りにいった」と狙い通りのMVP。好戦的に出てきた相手を冷静にさばき最後は連打でまとめた。

 静岡出身。飛龍高では選抜3位の成績を残し、高校卒業後にプロに転向した。父・一雄さんが元プロボクサー。6戦6勝の成績ながら拳を痛めて引退。自然と父の果たせなかった夢を追っていた。

 「なぜか小さい頃からボクシングが好きだった」と保育園の頃から、将来はボクサーと決めていた。

 地元の平石ジムを選び、目標は静岡出身の世界王者。「世界4団体制覇」と夢は大きい。お手本は世界4階級制覇王者でWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(志成)。「相手をうまさで削ってKOまで持っていくところがすごい」と、目指す存在だ。

 高校の同級生に大相撲で活躍する熱海富士(伊勢ケ浜)がいる。話したことはないものの、九州場所(13日初日、福岡国際センター)で新入幕する相手は刺激になる。「同級生で活躍して僕も頑張らないといけない」。まずは新人王を手に、出世争いでも負けない。

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