井上尚弥 4団体統一戦へ「めちゃくちゃ久しぶり」長丁場スパー週2で敢行!「バトラー対策ですよ」

 「ボクシング・バンタム級4団体王座統一戦」(12月13日、有明アリーナ)

 WBO同級王者ポール・バトラー(英国)と対戦するWBA・WBC・IBF同級統一王者の井上尚弥(大橋)が19日、アンダーカードでジェイク・ボルネア(フィリピン)と10回戦を行う弟でWBOアジアパシフィックスーパーバンタム級王者の拓真(大橋)と練習を行った。所属ジムの大橋秀行会長は、同興行に出場する選手が練習に集中してもらうため、今月から2フロアあるジムの1フロアを、練習時間は貸し切り状態にしていることを明かした。

 約90分間、シャドー、サンドバッグ打ち、ドラムミット打ちなどで汗を流した尚弥。試合まで残り1カ月を切り、減量については「少し意識してやるぐらいの時期」と語った。貸し切り状態となっていることには「練習生や選手が多い時間帯に環境を整えてもらい、すごく励みになります」と受け止めている。

 バトラー対策は「ここにきてバトラーへのイメージを膨らませてやっている。ここまでは、どれだけ自分が思ったように動けるのかを意識してやってきました。ここからはバトラーを意識して微調整したい」と説明。バトラーに「身近な選手で一番似ている」という同門でWBC世界フライ級9位の桑原拓をスパーリングパートナーに加えたという。

 今週は14日と17日の2度、10ラウンドのスパーリングを行い、「だいぶ追い込みました。めちゃくちゃ10ラウンドは久しぶりですね」という。16年9月のペッチバンボーン・ゴーキャットジム(タイ)戦で腰を痛めてからは避けていた長丁場のスパーリングを行った理由を「バトラー対策ですよ」と断言。「長いラウンドを意識しているので。自分が主導権を握りながら試合を作って長いラウンドを動かないといけないと思っている。バトラーはちゃんと12ラウンド、自分のボクシングをするというものを持ち、判定で勝ち抜いてきたと思うので」と語った。

 下馬評は圧倒的有利で、日本人初の4団体王座統一に注目が集まる一戦を「今回に限っては必ず取る、取りこぼさないことが必要になってくる」と位置づける。「PFP(パウンド・フォー・パウンド)で1位を取り、それにふさわしい試合をしなくてはいけない思いもある。それ以上に結果を出さないといけない。必ず4団体のベルトを取るという思いで試合を作っていきたい」と、日本人初のPFP1位に輝いた責任感を口にした。

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