真道ゴーの男子プロテスト受験可否 1月の理事会で審議へ 本石会長「チャンスにかけたい」
ボクシングの元WBC世界女子フライ級王者で、性別適合手術を経て男子のプロテスト受験を申請している真道ゴー(35)=グリーンツダ=が11日、所属先の本石昌也会長とエディオンアリーナ大阪で同ジムの興行後に取材に応じ、プロテスト受験の進ちょく状況を説明した。受験の可否については、今年4月の申請から日本ボクシングコミッション(JBC)が検討しており、真道サイドは年内の結論を要望していた。
本石会長は「年内は厳しい状況だが、(JBCから)前向きに進んでいると伝えられた。進んでいるならそのチャンスにかけたい」と説明。同会長によると、JBCでは受験の可否を検討する専門家の範囲を広げた新たな諮問委員会が、11月に2度開催された。年内に3度目が行われ、その内容が1月のJBC理事会で承認されれば、ルール改正をへて受験が可能になるという。
本石会長は「(理事会は)1回では難しいかもしれない」と継続審議の可能性も考慮している。その上で、承認されれば「(通常開催の)プロテストや興行を待たず、1月末にもジムで彼のためのプロテストの準備はしている。できるだけ早くやりたい」と話した。
真道は「初めてのことなので時間がかかるのは承知の上。(承認を)信じて体をつくっている」と初志貫徹の姿勢は変わらず。「人生は波瀾(はらん)万丈。何でもうまくいくもんじゃない。だからこそ見えるものもある」と泰然自若を貫いている。