井上尚弥が余裕の11回KO勝ちで4団体統一!無敵の24戦全勝でSバンタムに転向

 8回、ノーガードを見せる井上尚弥(撮影・堀内翔)
 4回、バトラーにパンチを出す井上尚弥(撮影・堀内翔)
 6回、バトラーと井上尚弥(撮影・堀内翔)
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 「ボクシング・世界バンタム級王座統一戦」(13日、有明アリーナ)

 WBA・WBC・IBF統一王者の井上尚弥(29)=大橋=が、WBO王者ポール・バトラー(34)=英国=と対戦。11回、圧巻のKO勝ちで世界バンタム級4団体統一王者となった。

 1回から攻めた。距離を取ろうとするバトラーに対し、井上がジリジリと迫り、主導権を握ると、2、3回はボディーを効果的にヒットさせてロープ際へ追い込んだ。

 ガードを固めて徹底的に防御するバトラーに対し、井上が6回にノーガードでパンチを誘い、笑みをみせる場面もあった。8回には両手を後ろに組んでバトラーを挑発し、相手を揺さぶり続けた。11回は試合を決めにいき、一気の猛攻。コーナーに追い込むと、耐えてきたバトラーがついに倒れた。

 戦前、大方の予想は井上の圧倒的優位。それでも井上の集中力は揺らがなかった。「実力ある選手は自信もあると思うし、(バトラーは)そういう風格が出ていると思う。油断せずに最後まで気持ちを引き締めていきたい」と語っていた通り、隙を与えず勝利した。4団体統一は史上9人目の偉業達成となった。

 戦績は井上が24勝(21KO)、バトラーが34勝(15KO)3敗。

 井上はリング上で「4団体統一やりました!4年間すごく遠回りしたよう気もしますが、最終章で、楽ではないなか、しっかり仕上げて突き進むことができました」と感謝。4団体統一を成し遂げ「今、スーパーバンタム級への転向を考えています。思い残すことはありません」と明言した。

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