井上尚弥 異例のノーガード挑発の思い明かす「本当に勝つ気があるのか?何しに日本に来たんだ」

 7回、ノーガードでバトラー(右)を誘う井上尚弥(代表撮影)
 7回、両手を広げてバトラー(右)を誘う井上尚弥(代表撮影)
 5回、バトラーに右ボディブローを浴びせる井上尚弥(右)=代表撮影
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 「ボクシング・バンタム級4団体王座統一戦」(13日、有明アリーナ)

 WBA・WBC・IBF王者の井上尚弥(大橋)がWBO王者ポール・バトラー(英国)に11回KO勝ちし、史上9人目、アジア初、バンタム級初の4団体統一を果たした。

 尚弥は序盤から一方的に攻めたものの、攻撃を捨てたかのように防御に徹するバトラーを崩すのに苦心。中盤には長時間ノーガードにして笑みを浮かべ、さらには両手を後ろに回すなどの挑発的な動きを見せてもバトラーは手を出さなかった。それでも判定が見えてきた11回、強烈な右ボディーでバトラーの動きを止めると一気に連打。うずくまるようにダウンしたバトラーは立ち上がれなかった。

 試合後、尚弥は挑発的な動きを見せた心境について、「倒されなければいいのか。何しに日本に来ているんだと。いらだってはいないですけど、あまりにも手を出してこないのはどうなのかなと」と説明。最終的にKOで決着したことに「この戦いに向けて必ずKOで勝つという気持ちで準備してきたので、判定で勝つのはやりきれない思い。そんな中で11ラウンド、しっかりギアを上げて仕留めることができたので収穫が合った」と満足感を口にした。

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