井岡、王座統一でエストラーダと頂上決戦熱望!中谷潤人との指名戦は王者の「義務」
「ボクシング・WBA・WBO世界スーパーフライ級王座統一戦」(31日、大田区総合体育館)
公式記者会見が23日、都内で開かれ、WBA同級王者ジョシュア・フランコ(27)=米国=と対戦するWBO王者の井岡一翔(33)=志成=が意気込みを示した。フランコはスケジュールの都合で欠席した。
勝てば日本初の2階級での2団体統一王者となる井岡。約3年ぶりに行った約2カ月の米ラスベガス合宿から19日に帰国したばかりで、「試合前の準備をする上で充実した、よいトレーニングができたと思います」と成果を口にした。
スパーリングは約100ラウンド実施。ラスベガスでは師事する名伯楽イスマエル・サラス氏の決めた練習メニューをこなす日々で「いい意味で余裕がなかったというか、目の前のやらないといけないことに向かって全力でやっている感じでした」と振り返った。
相手のフランコについては「勇敢なメキシカンのファイター、積極的なスタイルという印象。今回は日本に来て敵地なので、より積極的な試合になると思う」と評する。勝負のポイントを「相手のリズムでクリーンヒットじゃなくてもパンチをもらったり、相手の展開になると相手が勢いづいてくる。距離だったり、ポジショニングでいろんな対策、ディフェンスでも対策を作ってきてるので、序盤は自分の距離だったり位置だったりで自分のペースに持っていけるように、相手の攻撃に引きずり込まれないように、相手の攻撃を止めていきたい」と話した。
3日は以前から対戦を希望していたフアンフランシスコ・エストラーダ(メキシコ)が、世界4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)を破ってWBC同級王座を獲得した後、井岡との統一戦に強い興味を示す発言をした。これに井岡は「彼にそういう発言をさせるところまで来たんだな、というのは、ここまで来たという実感もあります」と受け止め、「ボク自身もこの試合を勝って、一番望む試合はエストラーダ選手との試合。この流れで次の試合で勝って、一番目標にしてきた選手とスーパーフライ級で頂上決戦ができたらいい」と目を輝かせた。
また、自身が王座を保持するWBO同級は、同フライ級王座を返上して転級してきた中谷潤人(M・T)が1位にランクされ、指名試合で対戦する可能性もある。井岡は「チャンピオンとして挑戦者を迎え撃つのは当たり前。それが誰であろうと中谷選手であろうとチャンピオンとしての義務。何も思うことはない」と受けて立つ構えを示した。