「ＲＩＺＩＮ．４０」（３１日、さいたまスーパーアリーナ）

　平本蓮（２４）がボクシングに準じた特別ルールで対戦する相手「Ｘ」は、日本ムエタイ界の至宝、梅野源治（３４）だった。２回最終盤、平本が強烈な左フックで倒したものの、時間切れだったためドローとなった。

　パンチは無効。梅野は何とか立ち上がったが、足もとはふらつき、視線も定まらず。衝撃の一発に会場は騒然となったが、平本は「今日の試合は体重差がありしょうがないこと」と、梅野をフォローした。

　また、「おれの来年一発目の試合を発表したいなと。来年、本気で一番がんばらないといけないとし」と言うと、次戦相手が元ＲＩＺＩＮフェザー級王者の斎藤裕に決まったことが発表された。平本はリング横にいた朝倉未来への挑発も忘れず、朝倉も中指を突き立て会場を盛り上げた。

　梅野のセコンドには元Ｋ－１王者の久保優太がつき、平本側にはＹｏｕＴｕｂｅｒのシバターも出現。昨年大みそかに対戦し、シバターが久保に勝利したものの、試合前の“八百長疑惑”が明らかになった因縁の２人が、１年ぶりにリング上で対峙（たいじ）する一幕もあった。

　急きょ参戦が決まった平本の対戦相手「Ｘ」は募集していた。梅野はかつて皇治との対戦で判定負け。その際、判定に納得いかず、「やばいだろ」と連呼したことが話題となった。

　平本は１１月に足の負傷を抱えながら、弥益ドミネーター聡志とＭＭＡで対戦して勝利。今回は足への負担を考慮し、ボクシングルールに準じたエキシビションマッチで１年を締めくくった。