銀次朗を迎え撃つ王者バラダレス「短いラウンドでつぶす」亀田興毅氏も驚き「パンチあるで」
「ボクシング・IBF世界ミニマム級タイトルマッチ」(6日、エディオンアリーナ大阪)
同級5位・重岡銀次朗(23)=ワタナベ=の挑戦を受ける王者ダニエル・バラダレス(28)=メキシコ=が3日、大阪市西成区のKWORLD3ジムで練習を公開した。スペイン語で眉毛を意味する「Cejitas」の愛称を持つ太眉の王者は、昨年12月29日の来日時同様に「シゲオカは本当におしゃべりだ。腹が立っている」と強気の勝利宣言を連発している挑戦者への不快感を示し、「短いラウンドでつぶしてやる」とKO宣言を返した。
バラダレスは7歳の男児と2歳の女児の父親でもある。日本へ出発する前に夫人と試合に関する動画を見ていたところ、銀次朗が「5回以内にKOする」と発言しているインタビューを目にした。「これに一番腹が立った。強い選手と戦ったこともないヤツが」と闘志に火がついた。「シゲオカはリングの外でしゃべるだけ。オレはリングの中でしっかり見せる。つぶすつもりだ」と怒りを込めて話した。
公開練習は軽めのシャドーとミット打ちで終えようとしたが、3150FIGHT・亀田興毅ファウンダー(36)からのミットを受けてみたいという要望を快諾。ドラムミットに迫力ある右ストレートと左ボディーをたたき込み、興毅ファウンダーも「パンチあるで。これミニマム級か」と驚きの声をあげた。
銀次朗の公開練習でもミットを受けた興毅ファウンダーは両者を比較。「パンチの質が違う。銀次朗はスピードがあって刺す感じ。王者のパンチは重い。ええ試合になるんじゃないですか」と予想した。
公開練習は銀次朗陣営の町田主計トレーナーも視察。「調子は良さそうで仕上げてきているが、スピードは感じなかった。こちらの発言にむかついて倒しにきてくれるのならむしろ戦いやすい」と攻略への自信を語った。
戦績はバラダレスが30戦26勝(15KO)3敗1分け。銀次朗が8戦全勝(6KO)。