武藤敬司 ラスト新日でムーンサルト未遂!棚橋が制止「走馬灯のように家族の顔とか」

勝利のポーズをきめる武藤敬司(撮影・金田祐二)
SANADAにシャイニングウィザードを放つ武藤敬司(撮影・金田祐二)
内藤哲也の挑発に応じる武藤敬司(撮影・金田祐二)
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 「プロレス・新日本」(4日、東京ドーム)

 ノアで活動し、2月21日の東京ドーム大会で引退する武藤敬司の古巣新日本での最後の試合で勝利した。

 武藤に憧れる棚橋弘至、若武者の海野翔太と組んで、こちらも武藤に憧れる内藤哲也、全日本時代に武藤の弟子だったSANADA、BUSHI組と対戦。いきなりSANADAに自身のお株を奪うラウンディングボディープレスを投下されて刺激されたのか、ムーンサルトプレスをやり返そうとしたものの、人工関節が埋め込まれている武藤の両膝を心配する棚橋に止められて自重する場面もあった。

 さらには生中継の放送席にいた盟友の蝶野正洋と握手を交わす余裕も見せた。そして、最後は混戦の中でBUSHIにシャイニングウィザードを発射し、海野がデスライダーで仕留めるのをアシストした。

 今大会は新日本の創設者で昨年10月1日に死去したアントニオ猪木さんの追悼興行でもあり、インタビューで武藤は「今日は猪木さんのイベントを兼ねているということで、試合の中で、卍固めとかインディアンデスロックとか得意としてるからさ、本当は狙ってんたんだけど、そういう余裕を俺に与えてくれなかったな」と、猪木さんの得意技を出せず、棚橋にダメ出し。棚橋は「若さが出ちゃって、すみません」と頭を下げた。

 武藤は棚橋に新日本ラストマッチであることを問われると、「そんなもん、感想どころじゃないよ。息も上がって」と返答。さらに棚橋に新日本での思い出深いことを問われると、「東京ドームか。2009年、お前とやって負けたことだよ。負けた試合の方が覚えてられるんだよ」と苦笑した。

 ムーンサルトプレスをやめたことについては、「あの一瞬に、走馬灯のように、医者の顔とかさ、家族の顔とかさ…。棚橋が止めてくれてよかったよ」と振り返ると、棚橋も「武藤さんのムーンサルトプレスが見たいという思いと、引退試合も残されている状況で、泣く泣く…。ファンの方はブーイングだったと思うんですけど、止めさせていただきました」と説明した。

 最後は初めてタッグを組んだ海野を「よかったですよ。ルックスもいいし、肉体もタナ(棚橋)に負けてないぐらいいいし。動きもよくて。あとは経験。いっぱい失敗もして欲しい。失敗の方こそ糧になるからね。ねえ、タナ。苦労したもんな」と棚橋に同意を求めて笑いを誘った。

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