井上尚弥「自分に危機感がないとダメ」前日ベルト返上 弟・拓真「一発でチャンピオンに」

 イベントのトークで笑顔を見せる井上尚弥(撮影・開出牧)
 イベントで弟の拓真(右)とトークをする井上尚弥(撮影・開出牧)
 母校の栗原中学校の生徒が持ってきたお祝いの横断幕に感激の井上尚弥(左端)。中央は弟の拓真(撮影・開出牧)
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 13日に世界バンタム級4団体統一王者を返上した井上尚弥(29)=大橋=とWBA世界バンタム級2位の井上拓真(27)が14日、出身地の神奈川県・座間市のハーモニーホール座間大ホールで「ざま井上兄弟ファンミーツ」に出席した。

 前日の記者会見でスーパーバンタム級への転向を表明した兄・尚弥は、会場に訪れたファンの前で「気持ちを切り替えて頑張っています。応援よろしくお願いします」とあいさつ。前日の会見内でバンタム級での世界戦を今年度、行うことが明かされた弟・拓真は「やっと兄が返上してくれたので、一発でチャンピオンになれるように頑張りたいです」と世界チャンピオン奪取を目標に掲げた。

 市民からの質問ではモチベーションの維持方法などを聞かれ弟・拓真は「自分のボクシングにまだまだ満足していないので、もっと強くなりたいというのを今のモチベーションにして、兄の背中を追いかける身としてはまだまだ、こんなのでは満足していないし、もっともっと強くなりたい」と明かした。

 兄の尚弥は「なにがモチベーションをあげるかというと強い相手と戦う。自分が危機感があって、これくらい練習をしないとそいつに勝てないという危機感がないと、苦しいことを乗り越えられない。自分に危機感がないとダメなんだと思いました」と訴えた。

 リラックス方法などを聞かれ、拓真は「気分転換したいときは温泉が好きなので、近所の温泉とか回ってます」と答え、尚弥は「僕は歌を聴いたり歌ったりするのが好きなので、車の中でひとりで歌を歌ったり、聞いたりはしてます。先日、浜田省吾さんのライブに行かせていただいて、パワーをもらったなというか、刺激を受けました」と思い出していた。

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