亀田和毅好仕上がり! 井上尚弥と「興味深い試合になる」スパー相手の世界1位モロニーが評価
ボクシング元世界2階級王者で、WBA世界スーパーバンタム級2位の亀田和毅(31)=TMK GYM=が24日、大阪市内で世界前哨戦に向けたスパーリングを公開した。2月25日に大阪市のATCホールでWBA同級13位のルイス・カスティージョ(メキシコ)と56・0キロ契約10回戦を行う。
WBC、WBO世界バンタム級1位のジェーソン・モロニー(32)=豪州=を相手に6ラウンド。1回から左のジャブ、ボディー打ち、右のカウンターなど接近戦で多彩な攻め。世界トップクラスを相手に順調な仕上がりを見せた。
モロニーは10日前に来日し、2日に1回のペースでスパーを行い計30ラウンドを消化。「接近戦の練習は今しかできない。自分の実力を上げるために呼んで来てくれた」と感謝。スパーを重ねるごとに互いに駆け引きなどが増え、トップレベルで高め合っている。
モロニーは前世界バンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)と2020年に対戦し、7回KO負けしている。和毅はスーパーバンタム級に転級した尚弥との「日本人対決」を目標としており、将来的なビッグマッチを見据えても、充実の調整となっている。
2月25日の前哨戦をクリアすれば次は世界挑戦だ。2021年12月にWBA世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦を制しており、現在、同級WBA、IBF統一王者のアフマダリエフ(ウズベキスタン)が和毅の標的となる。「今年チャンピオンになる」と、決意を込めた。
モロニーは和毅と尚弥との比較に関し「どちらもハイレベル」と表した。両者の戦いにの展望に関しては「互いにファイター。どちらか勝つとは言えないけど興味深い試合になる」と語った。