ボクシング 前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太 進退決断へ揺れる心境を明かす
第13回日本スポーツ学会大賞を受賞した前WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(37)=帝拳=が25日、都内で開かれた授与式に出席。同大賞を受賞した「帝拳ジムおよび帝拳プロモーション」の浜田剛史代表ともにトロフィーと目録を授与され、表彰式後に記念講演を行った。
村田は昨年4月9日にIBF世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との統一戦を行い、9回TKOで敗れタイトルを失った。以来、去就については語っていない。講演後「現実的に現役を続けるとか考えられない」とリングに戻ることには決して前向きではないが、周囲から現役続行を求められた場合「求められればあります。人間なので」と揺れる心境を明かした。
ゴロフキン戦から9カ月が経過。体は動かしているものの、激しい練習で追い込んではいないという。ただ、進退の結論については「自分だけでは出せない。そこなんですよ。求められれば、そこで働くだけ。求められたらうれしい」と語るにとどめた。
この日の受賞記念講演では「過去、現在、未来」という表題で多くの聴衆に語りかけた。「過去も未来もないですし、現在もあるかと言うとあるようでないですし、30分後の考えも変わっていることもある」と独特の考えを披露。講演で話した通り、日々進退についても揺れ動いている気持ちがあるようだ。