男性ボクサーとして復帰目指す元女子世界王者の真道ゴー3月にプロテスト受検の可否決定へ

 ボクシング元WBC女子世界フライ級王者で、性別適合手術と戸籍変更を経て男性ボクサーとして復帰を目指す真道ゴー(35)=グリーンツダ=のプロテスト受検の可否が3月に決定する方針であることを所属ジムの本石昌也会長が6日、明かした。JBC(日本ボクシングコミッション)は2月中旬に第3回の諮問委員会を開催し、3月の理事会で最終協議を行う。ジェンダーや身体的な問題がクリアされれば3月にも受検の流れとなる。

 約1年前から真道の挑戦のため尽力してきた本石会長は「最終局面です。前向きな話とは聞いている。良い結果報告になると僕は思っています。真道も7月(18日)で36歳になる。1日でも早くリングに立たせたい」と、真道のメンタル面を考えても、受検許可が早期に下りることを願った。

 性同一性障害に悩んできた真道は17年に引退。性別適合手術を受けて、戸籍も男性に変えた上で結婚。今は3人の子を持つ父親でもある。再びリングに立つ姿を子供に見せたい夢がある。

 8月7日のグリーンツダ興行内で「事前評価スパーリング」を実施。全国のジム会長らで構成する日本プロボクシング協会から全面支援を受け、JBCと協議を重ねてきた。

 世界でも女性プロボクサーが性別を変更して男性プロのリングに立つことは前例がないだけに実現すれば歴史的な一歩となる。本石昌会長は「ボクシングだけでなく、いろんな競技にとって影響を与える」と語った。

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