井上尚弥 歴代最多6度目の年間MVPに 具志堅用高氏ら抜いた「自分自身も満足」

 プロボクシングの2022年度年間表彰選手が8日に発表され、バンタム級で日本人初の世界主要4団体統一王者となった井上尚弥(29)=大橋=が最優秀選手賞(MVP)に選出された。5年連続6度目の受賞は歴代最多。3年連続6度目のKO賞にも選ばれ、2冠に輝いた。技能賞は寺地拳四朗(31)=BMB=が初受賞、殊勲賞は中谷潤人(25)=M・T=が2度目の受賞。年間最高試合は村田諒太(37)=帝拳=がゴロフキン(カザフスタン)に敗れたミドル級2団体王座統一戦が選ばれた。

 井上がボクシング界の歴史を塗り替えた。6度目のMVP受賞は元世界フライ級王者・白井義男氏、元WBAライトフライ級王者・具志堅用高氏を抜き最多受賞。所属ジムを通じ「昨年は3団体統一戦、4団体統一戦と例年にも増して、非常に濃密な1年でした。その上で最高の結果を出せたこと、自分自身も満足しております」と、コメントを寄せた。

 昨年バンタム級ではまさに敵なしだった。6月にノニト・ドネア(フィリピン)を2回1分24秒TKOで沈め、3団体統一に成功。12月にはポール・バトラー(英国)を11回1分9秒KO。圧巻の強さで、日本初の4団体統一を果たした。

 現在はスーパーバンタム級転向を表明し、初の2階級4団体統一へ動き出した。今月中旬にはジャフェスリー・ラミド(米国)らとスパーをこなす予定。「23年は新たな階級での挑戦となります。ファンの方がヒリヒリ、ワクワクするようなボクシングをお見せできるよう、より一層精進してまいります」。さらなる飛躍への年とする。

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