内藤哲也「最高の恩返しへ完封勝利」 少年時代にファンになった憧れの武藤敬司との勝負
「KEIJI MUTO GRAND FINAL PRO-WRESTLING “LAST”LOVE~HOLD OUT~」(21日、東京ドーム)
私情は一切挟まない。引退試合の相手に指名された内藤は「オレにとって、きっと忘れられない1日になる。ワクワクしている自分に言いたい。トランキーロ、あっせんなよ」と高鳴る心境を隠そうとはしなかった。
少年時代の内藤が最初にファンになったプロレスラーが武藤だった。思い出の試合は1997年6月5日・日本武道館でのIWGPヘビー級タイトルマッチ・橋本真也戦。会場で生観戦し、心を打たれたという。しかし、勝負となれば話は違う。「完封勝利。これが理想だと思うし、それを見せつけてこそ、俺をプロレスに熱中させてくれた武藤敬司選手への最高の恩返し。遠慮なく完封勝利を狙う」と堂々と宣言した。
両膝が悪いことは承知の上だが、勝つために全力でたたきのめす。「弱点は分かった上でシミュレーションはしていますよ。はいつくばってでも、リングに来てください。リングまで来てくれたら、オレがおいしく料理します」。引き立て役になるつもりは毛頭ない。きっちり引導を渡してみせる。