ラストマッチで思い出した8年前の武藤敬司 リング復帰を目指す盟友ハヤブサさんの言葉に真剣に聞き入る姿に感動

 内藤(左)にDDTをかける前に天を指さす武藤(撮影・棚橋慶太)
 内藤にエメラルド・フロウジョンを決める武藤
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 「KEIJI MUTO GRAND FINAL PRO-WRESTLING “LAST” LOVE ~HOLD OUT~」(21日、東京ドーム)

 大学時代、一度だけ武藤敬司さんと会場でお会いしたことがある。2015年8月5日。後楽園ホールでハヤブサさんが再び、リングに上がるという番組の企画。武藤さんだけではなく、天龍源一郎さんや藤波辰爾さん、小橋建太さんらが来場されていた。

 ハヤブサさんが「新しいスタートの10カウント」、「プロレスから夢をもらった」など会場で話す姿に真剣に聞き入っていたのが武藤さんだった。

 膝の故障の影響からか、歩く姿も満身創痍(そうい)の印象が強かった。それでもかつての盟友のために、駆けつけた武藤さんの姿に学生ながら心を打たれた。

 ハヤブサさんが16年3月にこの世を去った後も、自身のツイッターで「かれこれ20年くらい前、共にアメリカWCWで試合をしたり、酒を酌み交わしたことが走馬灯のように思い出される。心からご冥福をお祈り申し上げます」と投稿していた。

 8年近くがたった2023年2月21日。後楽園ホールのすぐ近くにある東京ドームで武藤敬司は引退試合を行った。内藤哲也に敗戦した形とはなったが、ラストマッチを天国からハヤブサさんも見ていただろうか-。きっと喜んでいたに違いない。(デイリースポーツ・関谷文哉)

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