武藤と一問一答「蝶野とデビュー戦を一緒にやって、締めくくりは蝶野にしたかったんだよ」
「KEIJI MUTO GRAND FINAL PRO-WRESTLING “LAST” LOVE ~HOLD OUT~」(21日、東京ドーム)
プロレス界のスーパースター・武藤敬司(60)が、新日本の内藤哲也(40)との引退試合に臨み、38年4カ月の現役生活に終止符を打った。最後はディスティーノを浴びて敗れた。その後、ゲスト解説で訪れていた「闘魂三銃士」の蝶野正洋(59)を指名し、必殺技のSTFを決められてダブルヘッダーで敗戦した。以下、一問一答。
-闘魂三銃士の盟友の技を繰り出した。
「慣れた技じゃないから、決めるまでは至らなかったですね。しかも、自分のムーンサルトも飛ぶガッツがなくてね。昔ね、プロレスのためには足の1本、2本あげてもいいって言ったことはあるんだけど、やっぱりあげられなかったな。俺はうそつきだよ」
-最後の3カウントを聞いて。
「天井を見てたよ。広いな天井って。ああやって東京ドームのど真ん中で仰向けで寝られるのもそうないことだし。うれしかった」
-蝶野と対戦した。
「どうしてもやりたかったことなんだよ。蝶野とデビュー戦を一緒にやって、締めくくりは蝶野にしたかったんだよ。よくあいつあそこまで動けたよ。大したもんだよ。アドレナリンが出てたよ、あいつ。うれしかった。期待に応えてくれて」
-引退は10カウントが恒例。3カウントにこだわりがあったのか。
「なんとなくあっさり終わりたい。カラッとしてんじゃん、俺。あんまりジュクジュクしたくないじゃん。いい終わり方だと自分でも思う」
-悔いはあるのか。
「試合中の悔いはすんげえあるよ。今反省しながらこの道(歩いた)。次がないのにね。もしかしたら引退する実感ができてないのかもしれない」
-もう一度リングに上がりたい気持ちは。
「もうけじめつけたんだからよ。そんなこと言わないでくれよ。後ろ髪引かれんじゃんか。もう辞めるよ」
-今後もトレーニングは続けるのか。
「トレーニングしないと、人工関節とか骨が弱ったら合わなくなってくるからね」